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軽井沢生活page_3

軽井沢の建築コストと制約について

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標高1000m 前後、この町の気候は県内天気予報でも独立した気候エリアとしてアナウンスされます。
夏は避暑地として人気の高い軽井沢ですが冬の寒さは北海道並に厳しく、年によっては氷点下20度に近い日が数日有るシーズンも有ります。厳しい寒さの冬を快適に過ごすためには、寒冷地なりの仕様性能や設備装備が必要です。ですから関東や都市部の一般的な建築コストに寒冷地の備えを予算に加える必要があります。
 

□建築コスト:一般的な地域と異なる軽井沢仕様でのコストアップ項目を下記に列記します。

  1. 機密性が有り高い断熱性能を有する仕様と造りにする。
  2. 窓からの放熱や結露を避けるために複層ガラスや二重窓にする。
  3. 樹木に囲まれた環境では、地面からの湿気対策として防湿仕様や高床にする場合有り。
  4. 雪の荷重に耐えられる構造強度を有する架構材の性能(太めの材料)が必要。
  5. 浄化槽と排水浸透トレンチを敷地内に埋設設置する必要有り。(殆どが下水未整備地域)
  6. 水道水凍結防止策が必要 /(最も苦労するところです)
    配管は凍結深度(-70cm)より低い地中で配管・地上部配管は殆どヒーター付・機器は全寒冷地仕様(水抜き栓付)・自動水抜装置・常時凍結回避温度維持用室内ヒーター・給湯ボイラー建物内設置・他
  7. 暖房設備 /(PAPA houseでは床暖房とストーヴを奨励/熱源は灯油主流で各形式併用型多し)
    ファンヒーター・床暖房・オイルヒ-ター・ストーヴ・暖炉・エアコン・熱交換換気扇
  8. 地質は体積腐葉土系、火山灰混じり系、湿地系、など軟弱な地盤が多い地域なので調査結果により地盤補強工事を必要とする場合多し。傾斜地の場合も傾斜分割高になります。

 
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□ 制約:軽井沢町の条例・協定・要綱について
国際的な避暑地として良好な環境の維持保全を目的とした独自のルールや規制が有ります。
土地の区画を1000㎡以上要、建蔽率容積率は共に20%未満、道路や隣地からの後退距離確保(場所により10~3m以上)、庇の出、屋根勾配、外観の色彩、樹木伐採、塀、照明、など制限規定や細則が保養地区に存在しています。これに風致地区や限られたエリアで定めた独自の建築協定が加わる場合があるので、受ける制約とその厳しさは他所から来た人が皆驚くほどで、並外れているとの理解が必要です。/ (場所により制約内容は異なります)

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